2012年09月号 - 月刊LED工房ニュース

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月刊LED工房ニュース

2012年09月号

更新日:2012年08月28日

みなさんいかがお過ごしでしょうか?担当の松尾です。
夏の暑さも和らいで、夜には涼しくなる時もあります。
夜になったらそろそろエアコンのスイッチを切って、
より節電に励もうかなと思う日々です。
今回は節電とも密接に関連する排出量取引についてです。

  • 排出量取引の現在〜新クレジット制度のあり方について〜

排出量取引の現在〜新クレジット制度のあり方について〜

経済産業省、環境省、農林水産省が共同で行った「新クレジット制度のあり方について(取りまとめ)(案)」に対するパブリックコメントについて平成24年8月2日にその結果が公表されました。

「国内クレジット制度」「J-VER制度」を統合

現在、国内ではCO2などの排出量取引でクレジットを創出
する制度が併存しています。「国内クレジット制度」は中
小企業の低炭素投資を促進し、温室効果ガスの排出削減を
推進することを目的とした制度です。一方、J-VER制度は、
自らの活動で発生する排出量を他の場所の削減量(クレジッ
ト等)で埋め合わせて相殺するカーボン・オフセットの取
組み、国内の排出削減・吸収をいっそう促進することを目的
とした制度。
両制度ともに2012年度で一旦終了します。そのため2013年
度以降のクレジット制度は、現行の両制度を評価し、両制度
の優れている点を取り入れ相互補完して、統合することをみ
すえて今回「新クレジット制度のありかたについて」が公表
されました。そもそも排出量取引とはなんでしょうか?

排出削減量・排出枠のしくみ「京都メカニズム」

1997年に採択され、2005年に発効した「京都議定書」では
温室効果ガスの削減目標を掲げるだけでなく、柔軟な発想で
削減を進めるために、経済手法として「京都メカニズム」と
いう市場メカニズムを導入しています。
「京都メカニズム」は国や企業等が別の国(企業)の排出削
減量・排出枠を自らの削減の達成に換算することができる仕
組みです。主に4つの仕組みがあります。

1)クリーン開発メカニズム(CDM)

先進国が開発途上国と共同でプロジェクトをおこない排出量を
削減して、削減できた排出量の一定量を先進国の削減分へ移転
します。プロジェクトが実施されるホスト国は削減義務を負わ
ない途上国です。

2)共同実施(JI)

先進国が共同でプロジェクトを実施。そこで得られた削減量を
取引する制度。ホスト国は削減義務をおう先進国。

3)排出量取引(ET=Emission Trading)

各国が排出枠を売買して排出量の削減目標を達成するための仕組み。

4)吸収源活動

1990年以降の植林などでCO2の吸収源を増加した分を排出量に換算する。

これらの京都メカニズムを活用して排出権の獲得や移転をして、
国や企業がそれぞれの削減目標を達成させます。

・削減しやすい国や企業のメリット

排出権を売ることで利益を得られ、削減に対してインセンティブが生まれ、
削減への意欲が生まれる。

・削減が難しい国のメリット

新しい技術やシステムを導入せずに少ない投資と労力で
目標を達成できる。双方のメリットを活かし、社会全体
として効率的に温室効果ガスを削減することができます。
では、排出権のやり取りは具体的にどうするのでしょうか?

排出権の取引…炭素クレジットとは?

削減した温室効果ガスは排出権を獲得・移転して取引します。
取引には炭素クレジットが使われます。炭素クレジットには
4つの種類があります。

1)認証排出削減量(CER)

クリーン開発メカニズム(CDM)で得られた排出権。

2)排出削減ユニット(ER)

共同実施事業(JI)で得られた排出権。

3)初期割当量(AAU)

各国が持つ排出枠に対する削減量。基準年比の排出量と数値
目標から算定され、各国に割り振られる。

4)吸収量(RMU)

各国が吸収源活動で得た排出権

 

国や企業は排出枠の配分を受けます。
排出枠を下回っている国や企業は排出枠を上回っている国や
企業との間で排出権を炭素クレジットで売買します。
これらの売買はどのように行うのでしょうか?
実際に取引市場がスタートしているEUの例を見てみましょう。

排出権を売買…排出量取引制度(EUの場合)

京都議定書に積極的なEU各国ではEU域内での排出量取引を
行う市場として、EU ETSが2005年1月に創設されています。
ここではEU各国の一定規模以上の事業所に排出量の上限が割
り当てられ、クリアできなければ厳しいペナルティが課されます。
年単位で温室効果ガス排出量が排出枠に収まるようにし、その
過不足分を排出権として取引するキャップ&トレード(C&T)
方式が採用されています。


各事業所の排出枠はEUの管理承認体制のもとで各国政府が定め
ています。EU ETSは先行して実施されている大きな市場なので、
以下の点で世界的に注目されています。

・排出権の価格の指標になっている。
・経験や教訓の蓄積

日本の今後の取組は?

カーボンオフセットという言葉を聞いたことがある方が多い
と思います。排出量の上限を設定してCO2を規制するキャッ
プ&トレード方式に比べ、より自主性に任せる排出権取引が
「カーボンオフセット」です。発生させたCO2の排出量を
植林や森林保護やクリーンエネルギー事業を実施して、CO2
の量を相殺して、排出量を実質ゼロに近づけようという考えが
根底にあります。「新クレジット制度のあり方について(とりまとめ)」
では2013年度以降のクレジット制度についてCSR活動や
カーボンオフセット等の取組が拡大している現状をふまえて、
クレジット制度の整備を行うように提言をしてます。

経済産業省「新クレジット制度のあり方について」

http://www.meti.go.jp/press/2012/08/20120802001/20120802001.html

ちょっ と(^。^)y-。○

今月のLED工房ニュースはいかがでしょうか?

今年の夏は「昨年に比べてより一層の節電対策が必要」といわれていましたが、
皆さんの節電への協力が実ったのか、 計画停電が実施されることもなく、無事に終わりそうです。
そういえば、昨年は「でんき予報」ってのがありましたが、今年もやっているのでしょうか?
調べてみるとYahooなど一部の検索サイトのトップで表示しています。
早く「でんき予報」を気にしない電力環境であって欲しいものです。